【友人限定】昨日の記事について
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昨日の「ままづぁま」について、興味深かったので図書館で少し調べてみました。山形県の民話集を漁りましたが「ままづぁま」という名称(およびカニバリズムを扱った物語)は見当たりませんでした。その代わりに、ちょっと引っ掛かることがあったので、自分用のメモとして残しておきます。
(東北日日新聞※当時 大正七年 三月十日号)
戦慄 豪雪の孤村全滅か
怪疫の死者数十名に及ぶも
村長一家のみ行方知れず
連日の豪雪に閉ざされし山形縣倉尾澤部落に於て、戰慄すべき怪疫發生す。
雪解けを待ちて入村したる行商人の報せに依り所轄警察署員が急行せしところ、村内の家屋ことごとく死屍累々たる惨状を呈せり。
犠牲者は老若男女数十名に及び、皆一様に身をよぢりて苦悶の末に絶命せり。
検屍によれば、腸管の内壁に骨片のごとき硬瘤が無数に生え揃ひ、管を完全に閉塞せり。異物は幾重に密生し、擦れ合ひて肉を深く傷つけたる凄惨なる様相を留めたり。
特筆すべきは、集落内にて解体されし複数の人骨及び人肉の残骸なり。當局は、豪雪による飢餓の末、村人が人を殺めその肉を食らふ如き凶行に及び、未知の奇病に罹患せしものと推定せり。
然れども奇妙なるは、村長たる東海林某の屋敷のみ、その禍を免れしことなり。 屋敷内は整然として人影なく、家財道具と共に何處かへ立ち退きし形跡あり。 村人が悶絶の苦しみに喘ぐ中、東海林一家のみがいかにしてこの惨劇を予見し、逃れ得たるか。當局は重要なる参考人として、その行方を捜索中なり。
凶行の痕跡生々しき東海林家の蔵
- 倉尾澤が滅んだというのは民話(?)の通りだが、村長一家だけは生き残った?
- 『禁忌と食の民俗学』における「穢れの蓄積」や「イミテーションによる浄化作用」に近い概念?(諸星定治, et al 1999)
(庄内新聞 2008年 4月14日号 / 東京日報 2008年 4月19日号)